福島レポート 2
首相は「原発はコントロールされている。」と世界の人々の前で平然と「うそ」を報告した。 今回、私たちが活動した南相馬市のお隣の飯舘村は、原発から30~45km離れているのにもかかわらず、風向きによって高濃度の放射性物質が飛散した。 原発事故直後、その村長の依頼によって住民に「大丈夫」と説明した長崎大の2人の教授、近畿大の教授の、犯罪的な「うそ」にも通じるものである。その結果、飯舘村民は避難が遅れ、全村避難となった4月11日までには村民の多くが多量に被曝してしまった。 飯舘村の道路脇には、「除染作業中」ののぼりがあり、多くの人が働いていた。田んぼには除染のためにはぎとられた土などを入れた袋(フレコンバッグ)が大量に積み上げられ、村人たちの自慢だった「までいな(ていねいな)村」の美しい景色を醜いものに変えてしまっている。 自然あふれる飯舘村を愛し暮らしてきた村人、原発事故によってふるさとを奪われた村人の心境を思うと、私にはとても悲しい風景として映った。 (参考:「奪われた故郷」長谷川健一)
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