福島 甲状腺検査の今

OurPlanetTV12.25   第29回「県民健康調査」検討委員会
甲状腺検査4巡目に向け激論〜学校検診の行方は?

 
福島県が実施している「県民健康調査」によると、事故当時18歳以下だった子どもたちで、今までに甲状腺がんと確定したのは159人。

これが公式の数字となるが、このデータから漏れ落ちている症例がある。

民間の支援団体「3・11甲状腺がん子ども基金」は患者へのアンケート調査によって、男児を含む少なくとも8人が県のデータに含まれていないこと公表。「経過観察中」の患者をめぐっては、県の「甲状腺検査サポート事業」で、3人の患者が県のデータに含まれていないことを明らかにしている。

また、東京の金地病院で名誉委員長を務める清水一雄委員は、県民健康調査の甲状腺検検査を受診せず、甲状腺がんと診断された子どもを手術したと明かした。その子どもは郡山からの避難者で、1巡目の先行検査だけは受診しているものの、2巡目と3巡目は受診していなかったという。県立医大にEメールで報告したが、県のデータに入っていないと指摘。県立医大の大津留晶教授は県の検査外であるため、公表データには含まれていないと説明した。

この問題について、福島県立医大は新たな研究計画を立てて、医大で施行している甲状腺がん手術症例については把握を進めているが、2011年3月に福島県内に暮らしていた子どもたち全体を悉皆に把握する取り組みは今もなされていない。

福島県の甲状腺検査は国の税金を元に実施されており、2016年度の実績で、人件費を除き、年間8億円程度の費用が充てられている。しかし、医大によると、1万9000通もの検査通知書が住所不定で返送されてくる事態となっており、受診率は50%未満に低下している。

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