富士見で捕獲のシカ肉 全頭検査で出荷再開へ
諏訪郡富士見町で捕獲されたニホンジカの肉から、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える放射性セシウム137が検出された問題で、政府の原子力災害対策本部は7日、同町で捕獲されたニホンジカの肉の出荷を制限するよう、長野県に指示した。
県は全頭検査を行う独自の出荷・検査方針に基づいて管理した肉は、制限を解除するよう申請。同本部はこれを認めて同日中に制限を一部解除し、同町で捕獲され、安全が確認されたシカ肉は出荷できることになった。
県林務部と富士見町はこれまでに、出荷を再開する場合は全頭検査を前提とする方針を確認。同本部が認めた県の出荷・管理方針によると、出荷、販売を予定するシカ肉全てについて、県林業総合センターが富士見町内で放射性セシウムを検査する。
同町内で捕獲されたシカの肉をジビエ(野生鳥獣肉)として出荷している食肉処理加工施設の代表男性(68)は、制限の一部解除について「手間がかかっても安全を担保して出荷できるのはうれしい」と喜んだ。都内のレストランなど15以上の取引先に出荷再開を伝えたといい、「引き続き品質管理を徹底する」と話した。
ちなみに事故前の日常食は0.019ベクレル程度 (日本分析センター平成20年度事業報告書より)
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