元気になり笑顔の花が咲けば
岐阜新聞web1.20 「原発いじめ許さない」 加納小児童動く
福島第1原発事故で福島県から自主避難した先の横浜市でばい菌扱いされるなどのいじめを受けた中1男子生徒を励まそうと、岐阜市加納西丸町の加納小学校の5年生が全校児童に呼び掛けてメッセージ集を制作した。差別への憤りや辛さに寄り添う思いがつづられており、20日に発送する。中心メンバーは「元気になり笑顔の花が咲けば」と願っている。
同事故で放出された放射能などに関する風評被害を扱った人権教育の授業で、うわさや思い込みによる差別、いじめが今なお続く問題だと知った5年生有志が、「心ある言葉を送りたい」と発案。校内放送や各教室に出向いて協力を依頼した。
全校児童312人が「ぼくはいじめをゆるさないよ」(1年男子)、「何度でも立ち上がろう。みんなで応援してます」(6年男子)などと記したカードを寄せたほか、5年生53人は「避難した人への差別を知ってつらい。岐阜では差別もうわさもしない」「ぼくたちは味方。いっしょに前をむいてがんばりましょう」などと長めのメッセージもしたためた。八ツ切りの厚紙に張り、温かみのある絵も添えて22ページに製本し、タイトルは「スマイル フラワー」と名付けた。
メッセージ集には、児童が作詞した同校のオリジナル人権ソング「えがおを さかせよう」のCDと楽譜も添え、男子生徒の代理人の弁護士に送る。
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