あの時を心に刻む (107)
上:震災の翌日、町役場の駐車場に現れた茨城交通のバス
下:町民の避難誘導を終え、三春町の中郷小体育館で暖を取る消防団員
突然の避難指示 (3)
県は避難先として田村市を指定した。12日午前6時9分、町は防災無線で全町民に対し、避難のため最寄りの集会所に集まるよう指示。全町避難を見越してか、すでに国から派遣されていたバス約50台を主な移動手段とし、スポーツセンターを皮切りに福島第一原発に近い所から移送を始めた。防災訓練でも想定されていない町外へ全町民が避難するという事態に現場は混乱。「国道288号を西へ」というほか、職員も具体的な行き先を知らないままバスに乗った。想定された田村市の避難所は町に近い方から満杯になり、沿道に立つ田村市の消防団員たちがさらに西へとバスを誘導。「どこまで行くんだろう …」。町民は13日未明までかけて、田村市、三春町、小野町、郡山市に分散することになる。
〈福島第一原発、立地町から〉 大熊町震災記録誌より転載
【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて
毎週火曜日に掲載します。
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