反対意見は知らされず

昨日発売の「女性自身」(11月10日号)に、先日、浜通りの国道6号線で実施されてしまった中高生を駆出しての清掃イベントについてルポを書いています。
地元、南相馬で測定を続けている小澤さんたちが、清掃エリア付近の土壌をランダムに測定してくださったのですが、ほとんどの場所で、放射線管理区域(4万ベクレル/m2)を軽く超える汚染が見つかっています。
また、付けていたN95のマスクからも、セシウム134、137がともに検出され、これを測定してくれた青木さんは(ちくりん舎)「N95マスクをつけていなかったら、吸い込んでいる可能性がある」と、危険性を指摘してくれています。
本誌には、測定したすべてのデータ(土壌、拾ったゴミ、マスク等)紹介しています。
また、このイベントの後援や協賛に名を連ねている団体のコメントも一部載せておりますので、ご一読頂けますと幸いです。
この清掃イベントに関しては、事前に「子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト 郡山」が、多くの賛同団体を集め、福島県や教育委員会、さらには地元の県政記者クラブにも、実施の見直しを求めて意見書を送りましたが、なんの対応も取られなかったそうです。
そればかりか、後日、私が福島民友、福島民報に問い合わせたところ、「掲載、不掲載の理由は、逐一対外的にあきらかにしていない」(福島民友新聞社 編集局次長 高橋満彦)との回答でした。民報も同様です。
酷い汚染が広がっているのに、検証もせず、反対意見も載せないんですね。
当日、インタビューに応じてくれた高校生のなかには、「ここは汚染されていて、リスクがあることも知っている。国や県は本当のことを言わない。でも知っていても、自分はまだ学生なので、どうすることもできない」と、話してくれた子もいました。
本当の復興とは、大人の都合で見せかけの「復興」をアピールすることではなく、未来ある人たちが、健康で安心して、自由に将来を選べる環境を作ることではないか、と改めて思いました。
測定に協力してくださった皆様、ありがとうございました。
来年は開催を見直してほしいです。
脱原発の日々 投稿を転載させていただきました。
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2015年 11月 20日トラックバック:新聞は公平? | せいぶらいふあくしょん
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