中間貯蔵施設が稼働
朝日新聞DIGITAL10.29 最終処分地、めど立たず 福島
この日、運用が始まったのは汚染レベルが低い土を埋設する「土壌貯蔵施設」。土はベルトコンベヤーで運ばれ、ブルドーザーが地面をならしていった。一定量になった後、汚染されていない土で覆う。
土ぼこりが舞わないよう、カバーで覆われたベルトコンベヤーから汚染土が運ばれる。【写真】福島県大熊町
施設の貯蔵容量は約5万立方メートルで、視察した伊藤忠彦環境副大臣は「フレコンバッグ(汚染土)を一つでも早く生活圏から取り除いていきたい」と語った。
環境省によると、福島県内で出た汚染土は約1520万立方メートルあり、仮置き場のほか、家の軒先や学校の校庭など約15万カ所に保管・埋設されている。このうち1250万立方メートルを20年度までに中間貯蔵施設に搬入する予定で、自治体や住民は本格稼働を歓迎する。
法律上、2045年3月にはすべての汚染土を県外に持ち出し、最終処分することになっているが、処分地は未定で、地権者らには「中間貯蔵施設が最終処分場になる」との不安がある。
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