あの時を心に刻む (72)

一時帰宅 (3)

一時帰宅は平成25年2月14日に始まる七巡目まで実施された。この中からもさまざまな声が上がってきた。多 かったのは「帰ってみたらモノがなくなっていた」という苦情だった。一巡目、二巡目(9月24日開始)のころは、こうした「窃盗被害」とみられる話はあまり出なかった。放射能に対する不安と恐怖がバリアになっていたのだろう。後になるにつれて増えてきた。しかし町としては対応できず、警察に届けてもらうしかなかった。だが、正式に被害届が出された件数がどれほどだったか。窃盗とは別に「片付けられてなくなっていた」という苦情もあった。津波被害を受けた地区からのもので、「前に見に行ったときにあるのを確認して持ち出そうと思っていたものが、一時帰宅で行ったら片付けられてなくなっていた」というものだった。

富岡町 「東日本大震災・原子力災害」 の記憶と記録 2011.3.11-2014.3.3 より転載

【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて

毎週火曜日に掲載します。

【あんふぇす】

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≪せいぶらいふあくしょん≫  

2013年11月、若者3人とおやじで始めました。

light(明るい、軽い) で、 たのしく 無理なく、対話を通してface to face(顔の見える関係作り)を進めます。 

この横断プロジェクトは特定の団体に属さない非営利の市民活動です。

福島第一原発事故を教訓に、放射能から身を守り、脱原発を願う人たちとあらゆる思想・信条を超えてつながります.

≪手をつないでください≫ 

このアクションに共感し、No Nukesを願う人誰でも歓迎です。
ひとりひとりが自ら考え行動する。手伝える人は手伝う。
ネットでつながるゆるやかな会です。

このプロジェクトに参加ご希望の方はinfo@save-life-acton.org、または☎080-5325-7128〔平野)まで

≪カンパのお願い≫   (^_^;)

振替口座:ゆうちょ銀行 00980-7-234353 セイブライフアクション

他行から:店名099/当座/0234353

この活動はすべてカンパによって運営されています。(1000円でステッカー約200枚分)

知人・友人に、会合で…ステッカー配布お願いします。
ステッカーを置いてもらえるお店など、ご紹介ください。
皆様からの投稿、メッセージお待ちしています。

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