市民が食の安全発信 事故風化防止へ /埼玉

毎日新聞 2.13    福島第1原発事故 放射線測定室「とこらぼ」5年 

講演会などイベントも

東京電力福島第1原発事故を受け、農産物や土などの放射線を測定している所沢市の市民測定室「とこらぼ」が今年で設置から5年を迎えた。県内ではほかにも同様の市民測定室が活動しており、事故影響の現状を発信し続けている。

とこらぼは2013年、事故の影響を心配した有志の市民数人で始めた。持ち込まれた農産物や土の測定のほか、近くの航空記念公園の空間線量を月1回定期的に測っている。

農産物などの持ち込みは、13年に686件と最も多かったが昨年は84件まで減った。測定値もおおむね検出限界以下になった。他の測定室でも同じ傾向という。

テーマを絞って測定する団体もある。深谷市の「HSF市民測定所・深谷」は、県民がよく出かける隣県の公園などを調べた。今年は「高濃度で検出される場合がある」として、まきストーブなどで出た灰の測定を「森の測定室・滑川」(滑川町)、「私達の未来測定所・秩父おがの」(小鹿野町)と共同で始め、検体を募集している。

とこらぼは、測定時間を長くしてより低い値も検出できるようにしたほか、風化を防止するため講演会などのイベントにも力を入れる。昨年は福島県内の動物への影響を追ったドキュメンタリー映画「福島 生き物の記録」シリーズの上映会を5回開催。専門家の講演会も開催した。先月21日の5周年集会には約40人が出席。同映画を鑑賞し、岩崎雅典監督から福島の現状などを聞いた。

スタッフで自分の畑の土などの検査もしている所沢市の男性農家は「まだ半減期(放射能の強さが半分になるまでの時間)を迎えていない物質もあるし、土から作物に移行することが心配。口に入るものだから、ちゃんと測らないといけない」と話す。

とこらぼ代表の上石正明さんは「風化が進むが、過去に例のない事故であり、どのような影響が出るのかは現在進行中だ。関心を持ってもらいたい」と話している。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

≪せいぶらいふあくしょん≫  

2013年11月、若者3人とおやじで始めました。

light(明るい、軽い) で、 たのしく 無理なく、対話を通してface to face(顔の見える関係作り)を進めます。 

この横断プロジェクトは特定の団体に属さない非営利の市民活動です。

福島第一原発事故を教訓に、放射能から身を守り、脱原発を願う人たちとあらゆる思想・信条を超えてつながります.

≪手をつないでください≫ 

このアクションに共感し、No Nukesを願う人誰でも歓迎です。
ひとりひとりが自ら考え行動する。手伝える人は手伝う。
ネットでつながるゆるやかな会です。

このプロジェクトに参加ご希望の方はinfo@save-life-acton.org、または☎080-5325-7128〔平野)まで

≪カンパのお願い≫   (^_^;)

振替口座:ゆうちょ銀行 00980-7-234353 セイブライフアクション

他行から:店名099/当座/0234353

この活動はすべてカンパによって運営されています。(1000円でステッカー約200枚分)

知人・友人に、会合で…ステッカー配布お願いします。
ステッカーを置いてもらえるお店など、ご紹介ください。
皆様からの投稿、メッセージお待ちしています。

ページ上部へ戻る