福島地裁、防護服で現場検証
裁判官3人と原告、被告双方の弁護士ら計約50人が防護服やマスクを着用し、全町避難が続く福島県双葉、浪江、富岡の3町を訪問。裁判長らは動物に荒らされて家具が散乱し、異臭漂う原告の自宅内を見て回った。双葉町では無人で静まりかえったJR双葉駅前も歩いた。
双葉町から避難している原告の福田祐司さん(67)は「家や土地を放置したまま古里を追い出された苦痛が今も続いていることを裁判官に分かってもらえた」と話した。浪江町の原告で畜産家の佐藤貞利さん(68)は、飼育していた牛約150頭の大半が避難中に餓死したことを裁判官に牛舎で説明した。
事故当時、福島県や隣県に住んでいた約3900人が東電と国に原状回復や慰謝料を求めている集団訴訟
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。