てとてと春2015
有機農家さんたちが作った放射能測定室
目に見えず、臭わず、さわれず、味もしない。
ただ機械で測った数値でしか存在を確認できない放射能が、
私たちの食べ物に、水に、生活の場に降り注ぎ、入り込んでいます。
仙南(宮城県南部)で有機、自然農の野菜や平飼い卵、白炭などの産直を営む私たちは、
検査機関などでの土壌、作物の調査を重ねていく中で、
原発からの距離だけではなく、風向き、地形、土質などで、
ほんの少し離れただけでも放射線値が大きく違うことを見てきました。
行政や大きな組織から完全に独立した形で、土や作物を「誠実」に測り、
含まれている放射線値を知り、どう捉えていくか…。
生産者だけではなく、消費者の方々もまた、
放射能と真摯に向き合っていくことが求められる時代になってしまいました。
生産者の米、麦、大豆、野菜、くだもの、卵、食品、加工品だけではなく、
たとえば、家庭菜園の土や野菜、庭先の梅、柿、栗、ブルーベリー、野草、山菜、きのこ、井戸水、沢水、水道水…、
もちろんお店で買った牛乳、野菜、くだもの、
赤ちゃんにあげる粉ミルクや離乳食…、お庭の土や米ぬか…、
本当のことを知りたいものがたくさんあると思います。
この豊かで美しい宮城県南で、自然の恵みを安心していただきたい。
なぜなら、人は、自然界からいただくことなしには生きていけないのだから。
そして、ここで元気に、幸せに生きていこう。
そんな想いを込めて、私たち生産者のためだけではない、
「みんなの放射線測定室」を作ることにしました。
愛称「てとてと」です。どうぞよろしく!
「てとてと春 2015」 1冊500円 送料別
地域で暮らす人たちが文章を書いています。
メール、電話(0224-86-3135)等でご注文ください。
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