「安全」とは決して子供達には言えません
子ども脱被ばく裁判のブログ Aさんの口頭弁論より抜粋(続き)
今、福島で子育てをしている殆どの親が、我が子の将来に色々な不安を抱いていると思います。私も不安だらけです。
震災後、避難する事も出来ず高線量だった福島に居続けてしまった事は、大丈夫なのだろうか?メディアでも取沙汰されていますが、「直ちに健康に影響は無い」と言う言葉はどう言う事なのか?今は大丈夫でも、この先、十年後、二十年後の子供達も健康でいられるのか?
自分達がしている子育ては、本当にこのままで良いのだろうか?福島で子育てを続けていても良いのだろうか?ずっとそんな不安との戦いです。 条件さえ許されれば、被ばくの心配の無い環境で子育てをしたいです。行政には、その事を検討して頂きたいです。
子供達は自分で自分を護る術をまだ持っていません。大人が何とか、目に見えない脅威から護ってあげなくてはいけません。
私は、「福島は安全だよ」、「安心していいよ」と決して子供達に言えません。
何て悲しい事でしょう。自分が産れ育った大好きな福島を、とても汚れてしまったものとして、子供達に伝えなくてはいけないのです。
豊な自然の恵みで一杯だった福島。でも今は、地元で採れる山の恵み、海の恵み、子供達に安心して食べさせる事も出来ません。自然の恵みに含まれた、人間が作り出した毒物。なんて非情なのでしょう。
思いは一つなんです。子供達の未来が明るく、そして健やかである事。それが心からの願いです。子供達から笑顔を取らないで下さい。子供達の笑顔を護ってあげて下さい。
福島で子供達を育てて行く親達の悲痛な叫びを、そして子供達の悲しみを、そして本当の福島の声がしっかりと届く様、切に願って居ります。
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