あの時を心に刻む (38)
ビッグパレット避難所の出入りが 落ち着き、担当別に組織した運営が機能し始めるにつれて、避難者の把握・整理が進んでいった。特に救護所とその支援に駆けつけてくれた看護スタッフらの活動がめざましかっ た。
毎日各フロアを回りながら、個 人情報として十分配慮した取扱をすることについて避難者一人ひとりの理解を得ながら把握してくれた。医療・看護の専門職が身につけている 信頼感と、やってあげているのではなく、させていただいているという姿勢の力だった。避難者の感情はま だまだ高ぶっていて、心の落ち着きも感じられないので、避難者との接 触にはこうした接し方が必要だと教 えられ、町職員でも共有した。
プライバシーもない避難所暮らし の中、避難者同士のいざこざも増え てきた。
富岡町 「東日本大震災・原子力災害」 の記憶と記録 2011.3.11-2014.3.3 より転載
【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて
毎週火曜日に掲載します。
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