漁で生きる意地 葛藤の海、福島の若者たち
昼過ぎの福島県相馬市の松川浦漁港。未明からの試験操業を終えた漁船が次々と接岸し、魚が水揚げされる。およそ2時間、同じ場所に1分と立っていられないほど、人の動きが目まぐるしい。
福島県内沿岸部には10漁港があり、東日本大震災の津波で漁船や漁港設備が被害を受けた。すべての漁港で岸壁のかさ上げ、防波堤の再建工事などが進められている。
2012年6月にタコや貝類の計3種から始まった試験操業は現在、週1回ほどの頻度で続く。県の調査で放射線量が安定して国の食品安全基準を下回ることを確認しながら魚種を徐々に増やし、15年5月現在64種がその対象。市場にも出回る。県漁連は放射線の測定結果をホームページで公表している.
写真:試験操業から戻り水揚げをする若者たち
毎日新聞 eye見つめ続ける大震災 7月3日朝刊より
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