あの時を心に刻む (48)


町に残っている住民の救出・ 捜索 (3)

 津波地区での捜索も一通り行ったが、当人の自宅まで行ってみようにも、電線やガレキなど津波直後の凄い状態で、確認のしようがなかった。 現地に到着するのも、自衛隊の指導を仰ぎながらやっとという状況だった。
 この救出・捜索は行って帰るだけで 重労働だった。1回目では、自衛隊員もくたくたに疲れていた。それもあったのだろう、自動車道の降り口を乗り越して須賀川まで行ってしまい、夜も開いていた郡山総合体育館のスクリー ニング場に着いたのは深夜0時になっていた。トラックのような自衛隊車両で運ばれてきた20名ほどの町民は、寒い中、水で頭を洗わせられたり、手を洗わせられたりした。それからビッグパレットに案内してはみたものの、彼らが入るだけのスペースがない。やむなく給食を配っていた場所を提供して、毛布を渡し、休んでもらった。 この間に体調を崩す人も出た。救急車で搬送してもらった。

富岡町 「東日本大震災・原子力災害」 の記憶と記録 2011.3.11-2014.3.3 より転載

【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて

毎週火曜日に掲載します。

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≪せいぶらいふあくしょん≫  

2013年11月、若者3人とおやじで始めました。

light(明るい、軽い) で、 たのしく 無理なく、対話を通してface to face(顔の見える関係作り)を進めます。 

この横断プロジェクトは特定の団体に属さない非営利の市民活動です。

福島第一原発事故を教訓に、放射能から身を守り、脱原発を願う人たちとあらゆる思想・信条を超えてつながります.

≪手をつないでください≫ 

このアクションに共感し、No Nukesを願う人誰でも歓迎です。
ひとりひとりが自ら考え行動する。手伝える人は手伝う。
ネットでつながるゆるやかな会です。

このプロジェクトに参加ご希望の方はinfo@save-life-acton.org、または☎080-5325-7128〔平野)まで

≪カンパのお願い≫   (^_^;)

振替口座:ゆうちょ銀行 00980-7-234353 セイブライフアクション

他行から:店名099/当座/0234353

この活動はすべてカンパによって運営されています。(1000円でステッカー約200枚分)

知人・友人に、会合で…ステッカー配布お願いします。
ステッカーを置いてもらえるお店など、ご紹介ください。
皆様からの投稿、メッセージお待ちしています。

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