あの時を心に刻む (100)
町の復興については、遅いとお叱りを受けることも、よくここまで来たとねぎらっていただくこともあります。これで良いのかと自問自答の日々は現在も続いています。ただ、震災6年目に特例宿泊までこぎ着けたことは、やはり職員が一丸となって復興に向けて取り組んできた成果だと自負しています。職員一人一人には自信を持って業務に当たってほしいと願います。また、受け入れ自治体をはじめさまざまな方々に支援をいただいています。皆様の支援なしにこの6年はありませんでした。心から感謝いたします。
6年という月日は、町民にとってただ帰還を待つには長すぎたと思います。ただ、大熊の先人たちも飢饉などに遭いながら、時間をかけて血のにじむ努力をして、歴史を築き上げてきました。もう一 度、町を活気づかせるために、今、自分たちが汗をかいてその基盤をつくるときだと思います。次の世代につなげるという意欲があれば、必ず復興できると考えています。残念ながら事故は起きた。それならば事故で得た経験や知見を糧として、魅力ある町の復興に全力を尽くす所存です。
平成29年3月
【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて
毎週火曜日に掲載します。
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