森に埋もれるグラウンド 福島県立浪江高校 津島校 (2)
東京電力福島第1原発事故で福島県浪江町は全域で避難を余儀なくされた。県立浪江高校津島校も立ち入りが規制され、震災当時のままだ。
グラウンドのサッカーゴールも高さ4メートルほどに伸びたマツの木に隠れてよく見えない。2階建て校舎の1階は厚い板で覆われ、中の様子は分からない。
同町は昨年3月に一部地域で避難指示が解除され、今年1月には町内で成人式を開催したが、津島校のある北西部は帰還困難区域内にあり、住むことはできない。
当時の校長、鈴木吉重さん(65)は「グラウンドでは軟式野球部や陸上部の生徒がいつも熱心に走り込んでいたのを思い出します」と振り返る。
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