あの時を心に刻む (53)

 三春の里にいた職員は「一時帰宅の始まるころまでは、町民と町職員とは理解し合いながら過ごしていた。それがあのころから変わってきた」と振り返る。

三春にいたころは互いに気遣いながら、助け合うことができていた。 だが、段ボール一枚の仕切りというプライバシーがない中で過ごすのは、3カ月目あたりが限界だったんだろうな と。  
町民だけでなく、もう耐えきれない と限界を訴える職員も出てきた。
   
いつもそうだったが、国からも県からもまったく情報がない中、突然町がテレビや新聞に出るため、町民からの問い合わせが殺到した。  
しかし、国も県も東京電力も現場にその姿はなく、結局はすべての怒りや 不満が町にぶつけられた。

富岡町 「東日本大震災・原子力災害」 の記憶と記録 2011.3.11-2014.3.3 より転載

【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて

毎週火曜日に掲載します。

【あんふぇす】

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≪せいぶらいふあくしょん≫  

2013年11月、若者3人とおやじで始めました。

light(明るい、軽い) で、 たのしく 無理なく、対話を通してface to face(顔の見える関係作り)を進めます。 

この横断プロジェクトは特定の団体に属さない非営利の市民活動です。

福島第一原発事故を教訓に、放射能から身を守り、脱原発を願う人たちとあらゆる思想・信条を超えてつながります.

≪手をつないでください≫ 

このアクションに共感し、No Nukesを願う人誰でも歓迎です。
ひとりひとりが自ら考え行動する。手伝える人は手伝う。
ネットでつながるゆるやかな会です。

このプロジェクトに参加ご希望の方はinfo@save-life-acton.org、または☎080-5325-7128〔平野)まで

≪カンパのお願い≫   (^_^;)

振替口座:ゆうちょ銀行 00980-7-234353 セイブライフアクション

他行から:店名099/当座/0234353

この活動はすべてカンパによって運営されています。(1000円でステッカー約200枚分)

知人・友人に、会合で…ステッカー配布お願いします。
ステッカーを置いてもらえるお店など、ご紹介ください。
皆様からの投稿、メッセージお待ちしています。

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