〜除染やってきて思ったこと〜
除染工事はパフォーマンスでしかないと思う。
コンクリートに染み込んだ放射性物質は、5ミリ削らなければとれないってNHKでもやってるのに、高圧洗浄までしかしない。
というかそこまでやってたら金がいくらあっても足りない。
山林の除染なんかは、土壌の除去すらしない、草刈りだけで終わりだってみなさん知ってましたか?
山林に重機は入れない。人力でやるしかない。
だから土は除去できない。
杉なんかは放射性物質を溜め込みやすいので、切らないと意味ない。でも地権者の所有物は切れない。
山林の除染をする(雑草を取り除く)と、遮蔽物が無くなって逆に放射線量が上がるケースも多く見られました。
ゼネコンも除染業者も、決められた工程で放射性物質が取りきれないことなんかわかりきってやっている。
国、環境省が決めた工程をきっちり守って施工しても、工程自体が甘いから、ちゃんと下がらない。
例えば、除染して10.0μsv/hから2.0μsv/hに下がっても、年間被曝限度の10倍近い。
俺が見てきた除染現場では、
施工後の住宅の空間線量4.0μsv/h
施工後の山林で10μsv/h
地表を測ると、30μsv/h以上(使用していた測定器の限界値が30μsv/h)
なんて場所、たくさんありました。2016年5月頃の浪江町の居住制限区域の話しです。
浪江町の居住制限区域は2017年3月の帰還開始を目指しているそうです。
除染してから2017年まで放置したらまた草ボーボーになるし、建物の劣化はさらに進む。
震災のダメージを受けたまま6年も7年も放置され、畳から竹が生えたり、アライグマやイノシシが住み着いた家の庭だけをきれいにして、被曝限度の10倍も20倍も放射線が飛んでる場所に「もう帰れますよ」と言われる人達。
年寄りの方なんかは、「こんなにウチの庭きれいにしてくれてありがとうございます」なんて声を掛けてくれたりしたけど、
本当、泣きたくなる。
居住制限区域ですらこんな現状なのに、帰還困難区域に生活拠点を整備するというニュースを見て、居ても立っても居られない変な気持ちになりました。
こんなバカな事、もうやめちまえよ!
って正直に言う事すらできないこんな世の中じゃ、poison!!ᐠ( ᐛ )ᐟ
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