チェルノブイリより (53)

実はチェルノブイリ原発事故の直後、ソビエト政府は、一時350万人を超える都市住民全員の疎開を検討していたことが、事故から20年経った2006年に明らかにされた。ウクライナにとって幸運なことに風は南から北に吹き、放射性物質を含んだ空気のかたまり(プルーム)は、主に西や北へと流れ、キエフの1500年の歴史は首の皮一枚で未来とつながった。もし350万人もの首都住民が避難民となっていたならば、どんな悲劇が起きていただろうか。

それは、もし福島から南に風が吹いていたら、もし茨城の東海原発に押し寄せた津波があと数十センチ高かったら、東京圏に住む3500万人の人々はどうなっていたのかという恐ろしい連想につながってゆく。

チェルノブイリ26年後の健康被害 低線量汚染地域からの報告
馬場朝子、山内太郎著 NHK出版(2012年9月発行)より抜粋 その10

【チェルノブイリより】毎週木曜日に掲載します

【あんふぇすまっぷ】

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≪せいぶらいふあくしょん≫  

2013年11月、若者3人とおやじで始めました。

light(明るい、軽い) で、 たのしく 無理なく、対話を通してface to face(顔の見える関係作り)を進めます。 

この横断プロジェクトは特定の団体に属さない非営利の市民活動です。

福島第一原発事故を教訓に、放射能から身を守り、脱原発を願う人たちとあらゆる思想・信条を超えてつながります.

≪手をつないでください≫ 

このアクションに共感し、No Nukesを願う人誰でも歓迎です。
ひとりひとりが自ら考え行動する。手伝える人は手伝う。
ネットでつながるゆるやかな会です。

このプロジェクトに参加ご希望の方はinfo@save-life-acton.org、または☎080-5325-7128〔平野)まで

≪カンパのお願い≫   (^_^;)

振替口座:ゆうちょ銀行 00980-7-234353 セイブライフアクション

他行から:店名099/当座/0234353

この活動はすべてカンパによって運営されています。(1000円でステッカー約200枚分)

知人・友人に、会合で…ステッカー配布お願いします。
ステッカーを置いてもらえるお店など、ご紹介ください。
皆様からの投稿、メッセージお待ちしています。

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