あの時を心に刻む (104)
上:被害の報告に息をのむ渡辺町長ら町幹部(福島民友新聞社提供)
下:避難指示で町総合スポーツセンターの体育館に集まった町民
想定を超える大津波 (3)
余震が続く中、まもなく日が落ちると、停電が続く町内での復旧・救助活動には二次災害が懸念された。本部は再度津波が押し寄せることを考え、町を縦断する国道6号から東側の住民を町総合スポーツセンターへ避難誘導。道路などの被災状況を地図上に集約して翌朝からの本格的な活動に備え、職員たちは避難所運営に尽力した。課長級の職員も食料や水、発電機や照明などの調達に走り、スポーツセンターでは未明からおにぎり作りが始まった。懐中電灯の光の下、徹夜の炊き出し。職員の一人は自分を励ますように、同僚たちに声をかけた。「がんばろう。この一晩を乗り切ろう」
〈福島第一原発、立地町から〉 大熊町震災記録誌より転載
【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて
毎週火曜日に掲載します。
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