福島・見捨てられた甲状腺がん患者の怒り
【東日本活動マップ】 女性自身4.24
「原発事故の影響で甲状腺がんになるかもしれないと言われ、実際に受けた検査でがんが見つかったんです。それが放射能のせいかどうか、知りたいのは当たり前です」と川向さんは言う。
しかし、いままで医師からきちんとした説明はない。それどころか、川向さんが主治医に「どうして、うちの子は甲状腺がんになったのでしょうか。やっぱり、放射能の影響なんでしょうか」と尋ねたら、主治医は、頭ごなしに、こう言った。
「そんなのは(がんは)前々からあったんだ!」
川向さんは、それ以上聞けなくなり、「そうですか……」と、うつむくしかなかった。
それ以来、次男の隆くんは、「がんになったのは、お母さんのせいだ。放射能の話はするな」と言うようになった。
夫からも、「騒いだって、切ってしまった息子の甲状腺は戻ってこねえ。放射能のせいでがんになったのなら、うちだけじゃなくて、ほかの子もなるはずだ。隆が、がんになったのは、体質だっぺ」と、諭された。川向さんは、「私のせいだ」と、自分を責めた。
【写真】3月に都内で開かれた「311甲状腺がん家族の会」発足記者会見(家族の会提供)
【写真】患者からの信頼が薄い福島県立医大だが、患者の検査データが集約されている(女性自身より)
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