あの時を心に刻む (62)
避難所から仮設住宅へ (8) 埼玉県杉戸 (3)
福島県内では実感できないのだが、 外に出てみると、冷ややかな目で見られていると随所で感じる。線量は低いといって出荷している福島の農産品は、どこでも売っていない。米はあっても会津の米だけ。一度キュウリが出ていたが、誰にも買われず大量に残っていた。モモも…。基準値以下なんだから風評被害だというが、風評という言葉を使ってはいけないだろうと思った。実害なのだ。
しかも農産品のこうした実情は、それが一部からの反応などではなく大多数の人々の偽らざる本音であることをあらわしている。 福島県側から見ると「風評」と言いたいとしても、外に出て暮らしてみると、それは意味をなさない。届かない。ましてや海外ではもっと厳しいのではないか、と痛感された。
【写真】福島の桃 代表的品種「あかつき」
富岡町 「東日本大震災・原子力災害」 の記憶と記録 2011.3.11-2014.3.3 より転載
【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて
毎週火曜日に掲載します。
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