ぼくのノオト~(2) 次の子どもたちへ
たらちねクリニック通信 3月号 藤田院長のコラム 地方紙「日々の新聞」に掲載
沖縄の久米島に「球美の里」という、福島の子どもたちの保養施設がある。甲状腺検診でそこを訪れた時のこと。元気いっぱいの子どもたちの中に、ボランティアとして参加している高校生がいた。
「私が初めて久米島に来たのは、保養の小学生の時でした」と、その高校生は言う。あらためて思う、原発事故はたいへんな時間と空間を子どもたちから奪ってしまった。
あの時、大人が必死に守ろうとしていた子どもたち。六年経ち、今度は自分たちが次の子どもたちを守ろうとしている。
何年経とうが、子どもたちを想う気持ちは変わらないし、必ず引き継がれていくだろう。
※写真は、球美の里・第87次保養時のもの。2018年3月10日、久米島高校のみなさんから頂いたお花で3.11の文字を作り、みんなで黙祷を捧げました。
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