後続原発 再稼働遠く
毎日新聞8.13 上資料は伊方原発再稼働前
伊方原発3号機が再稼働した。
しかし、新規制基準に基づく原子力規制委員会の安全審査の進行は遅く、「伊方以降」は当面、見通せない。
新基準施行後に稼働した原発は伊方3号機を含めて3原発5基にとどまる。関西電力高浜原発3、4号機(福井県)は司法判断で停止中。九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)も間もなく定期検査のために停止の予定で、国内で稼働する原発が伊方3号機だけになる可能性もある。
東京電力福島第1原発事故後、16原発26基が安全審査を申請した。合格したのは、再稼働した5基と、高浜1、2号機。関電美浜3号機(福井県)も正式合格に近い。高浜1、2号機と美浜3号機の3基は運転開始から40年近くたつ老朽原発で、再稼働するには大規模な安全対策工事が必要となるため、高浜は19年10月以降、美浜は20年3月以降の再稼働を計画している。
現在、審査が先行しているのは伊方3号機と同じ加圧水型で、関電大飯3、4号機(福井県)▽北海道電力泊3号機(北海道)▽九州電力玄海3、4号機(佐賀県)−−の5基。規制委が、関電が抱える老朽原発の審査を優先させたため、他の原発の審査はさらに遅れている。
福島第1と同じ沸騰水型の原発については、安全対策の前提となる「基準地震動」(想定する最大の揺れ)が確定したのが東京電柏崎刈羽6、7号機(新潟県)だけ。規制委は当初、柏崎刈羽の審査を沸騰水型の「モデルケース」として集中的に続け、審査を先行させた。ところが、耐震評価の作業に時間がかかることが判明。現在、東北電力女川2号機(宮城県)▽中部電力浜岡4号機(静岡県)▽中国電力島根2号機(島根県)▽日本原子力発電東海第2(茨城県)−−の審査も並行して進めている。
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