ふるさとを隠して生きる
脱被ばく実現ネット 元原発労働者、浪江町からの避難者、今野寿美雄さんのお話
故郷の浪江町津島地区の住民は今、「津島訴訟」を起こしている。
彼らは避難して他地区で暮らしているが、自分の故郷の名前を口に出せない。
津島から来たと言えない。
そこの子どもと結婚するなとか、放射能は移るとか言われるから、自分たちの素性を隠して新たな場所に住居を求めて生活している。
知人は10人家族だが、避難当時は10人が6ヶ所にバラバラに分かれて暮らした。
2人の高校生はそれぞれ学校の近くに下宿し、ジジ・ババは別の所、夫は単身赴任知人と下の娘はアパートを借り、もう一人の子どもはまた別の所とみんなバラバラになった。
今ようやく中古の住居を買って家族が一緒に暮らせるようになったが、近所には津島から来たとは言えずにいる。
何もかも奪われ、それだけではなく故郷を負い目に生きなければならないのだ。
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