福島の全避難所で被曝検査開始 被災者らに不安高まり
福島市の福島工業高校では昼から、白衣を着た約10人の検査員が、胸、腰、足の裏などに放射能測定器をあてる検査を始めた。この避難所には、原発から半径20~30キロ圏内にかかる浪江町と南相馬市からの217人が避難している。
「並ばなくても希望者全員が検査を受けられますので、座ってお待ちください」
検査員がそう呼びかけたが、並んだ約60人は緊張した表情で列を離れない。高校近くの住民も検査を希望して集まったため、午後4時半すぎには入場制限がかかった。
福島第一原発の半径20~30キロ圏にあり、政府から屋内退避を指示された福島県川内村の村民らが16日、圏外の郡山市に向けて「全村避難」を始めた。第1陣を率いて16日午後、同市にある避難所「ビッグパレットふくしま」に着いた猪狩貢副村長によると、原発に対する不安が住民の間で高まっているためという。
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