あの時を心に刻む (49)

2011.4.14 富岡町郡山出張所開設
原発事故から自力で避難した町民たちは、行く先々からさらに転々と避難を続け、中には10ヵ所近く居 場所を変えた人もあった。そんな中、4月になると、もう簡単には帰れそうにないという事態をのみ込み始める。
4月14日、ビッグパレット敷地内に富岡町役場郡山出張所が開設されると、散り散りに分散した町民結 集の拠点としてその動きに人々の目が集まる。
4月22日、第一原発から半径20㎞ 圏内が「警戒区域」指定となり、町域には立ち入りすら自由にはできなくなる。
「富岡町役場郡山出張所開設」 はつとめてマスメディアにとりあげてもらった。避難町民に「富岡町はここだよ!」と伝えるためだ。
それを知った町民からの電話や来訪が殺到した。訪ねて来る町民も朝昼晩関係なかった。その対応のため24時間体制の窓口を設けた。
主な避難所に職員を派遣していたこともあって、対応に当たることのできるスタッフの数も少なく、当初の窓口担当の負担は過大だった。
避難所運営でばらばらになっていた職員や、家族や子どもなどの事情で欠勤していた職員にも招集をかけ、4月中にはある程度の体制が取れるようになった。
富岡町 「東日本大震災・原子力災害」 の記憶と記録 2011.3.11-2014.3.3 より転載
【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて
毎週火曜日に掲載します。
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