あの時を心に刻む (50)
電話をもらうと、まず住所と名前を教えてもらって相手の話を聞く。相手の話が続く限り聞いた。1人に かかる電話が長かったが、こちらから切るようなことはできない。こちらからは、できるかぎり周囲にいる町民の情報を尋ねた。まだまだ不十分だった避難状況の把握が進み、避難者登録名簿が作られていった。家族や知人での安否確認や所在確認の取り次ぎも、主な対応の一つだった。「今ここにいることをどこどこの誰々に伝えてほしい」「携帯番号教えてください」。
主に電話対応だが、その内容 は相手の問い合わせに応じて何でも、 受けた本人が応えなければならない。 ありとあらゆる質問を浴びた。
富岡町 「東日本大震災・原子力災害」 の記憶と記録 2011.3.11-2014.3.3 より転載
【あの時を心に刻む】
日本中が恐怖に震えた福島第一原発事故
もう二度とあんな事が起こらないように
祈りを込めて
毎週火曜日に掲載します。
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