チェルノブイリより (45)
18人の生徒のうち、自分は元気だと答えた生徒は4人しかいなかった。考えてみてほしい。日本の中学生の集団に健康状態を聞いたら、その8割が「自分は常日頃こういう症状に悩まされている」と語る。そんなことがありうるだろうか。
保健室の先生は、「具合が悪くなった生徒を病院に運ぶために、日に3回救急車を呼んだことがあります。」と語った。全校生徒480人ほどの規模のこの学校で日に3回。もちろん救急車を呼ばない日もあると言うが。
チェルノブイリ原発から140km離れた町の学校、日本の中学2年生に当たる8年生の授業で
チェルノブイリ26年後の健康被害 低線量汚染地域からの報告
馬場朝子、山内太郎著 NHK出版(2012年9月発行)より抜粋 その3
【チェルノブイリより】毎週木曜日に掲載します
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