原発事故に備えてあなたの心のバリアをとろう!
原発事故に備えて一番大事な のは、あなたの心のバリアをと ることです!
これはすべての災害に共通する命を守るポイントです。 私たちは日常生活の中で命の 危機にむきあった経験をほとんどもっていません。このため心にバリアがあって 突然危機にむきあうとしばしば危機そのものを認められなくな ります。
第一のバリアは 「大丈夫という思い込み (正常性バイアス)」です。
例えば建物の中にいて火災 報知器がなった時、「火災訓練をやってるの?」「誤報じゃないの?」などと思いがち。 事態に「正常だ」という偏見(バイアス)をかけて心を安心させ逃げないのです。
第二のバリアは 「まわりが正しいという思い込み (集団同調性バイアス)」です。
自分が判断力を失っている ので心の能動性を失い、まわりに合わせてしまいます。 まわりが逃げれば逃げられますが、まわりが逃げないと自分も逃げだせません。
第三のバリアは「パニックになるという思い込み(過大評価バイアス)」です。
実際には人はなかなかパニックにならずに逃げだせないのに、パニックを恐れて危険をきちんと伝えないこと。危機管理者の側がかかりがちなバイアスです。
心のバリアをはずすのに有効なのは避難訓練です。いざというときを考えて準備をしていれば緊急事態に出会っても心に余裕がもてます。あらかじめ準備していた避難に移れば良いからで、命を守るのに一番有効です。
心のバリアについて知ることであらゆる災害に強くなります。災害対策の基本は危険がせまる前に とっとと逃げだすこと。そのための準備をかさねておくことが人と地域を災害に強くするのです。
原子力災害にたくましく備えよう
篠山市ハンドブック(前半)より
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